2025年12月5日金曜日

自分の部屋なのにリフォームに許可が必要?

 「せっかく購入したマンション、自分好みにリフォームしたい!」 「古くなった設備を新しくしたい」

マンションにお住まいの方なら、一度は専有部分(お部屋の中)の修繕や模様替えを検討されたことがあるのではないでしょうか。

ところが、いざ管理規約を見てみると… 「専有部分の修繕や模様替えを行う際は、あらかじめ理事長に申請し、書面による承認を受けなければならない」 といった条文があり、驚かれる方が少なくありません。

「高いお金を出して買った自分の所有物(専有部分)なのに、なぜ他人の許可が必要なの?」 「自分の家くらい自由にしてはいけないの?」

今回は、そんな素朴な疑問にお答えします。

2025年12月3日水曜日

マンションのアルコープに自転車や古新聞を置いてもいいの?

 「玄関前のアルコープ(アルコーブ)はうちの専用スペースだから、子供の自転車や古新聞、灯油缶などを置いても大丈夫だよね?」

マンションにお住まいの方から、よくこのような質問をいただくことがあります。 玄関ポーチやアルコープは、その部屋の住人しか通らない場所にあることが多く、「自分たちの庭」のような感覚で使われている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、結論から言うと「原則として、私物を放置してはいけない」場合がほとんどです。今回は、マンション管理のルールに基づき、その理由と「どこまでなら許されるのか」について解説します。

2025年12月1日月曜日

「値上げ反対!だから払わない」は通用する?マンション総会決議の効力とは

 「管理費等の値上げが総会で可決されたけれど、私は反対票を投じた。納得がいかないから、値上げ分は支払わない!」 「大規模修繕の内容が気に入らないから、積立金の増額には応じない」

修繕積立金や管理費の改定時、このような主張を耳にすることがあります。自分のお金に関わることですから、納得できない支出に抵抗を感じるのは当然の心理かもしれません。しかし、分譲マンションという共同住宅のルール(区分所有法)において、この主張は果たして認められるのでしょうか?

結論から言うと、「総会で適正に決まった以上、反対した人も含めて全員に支払う義務」があります。

個人の「納得」よりも優先されるルールとは何か。今回は、なぜ「納得できなくても支払わなければならないのか」、その法的な理由と、支払いを拒否し続けた場合の深刻なリスクについて詳しく解説します。

自分の部屋なのにリフォームに許可が必要?

 「せっかく購入したマンション、自分好みにリフォームしたい!」 「古くなった設備を新しくしたい」 マンションにお住まいの方なら、一度は専有部分(お部屋の中)の修繕や模様替えを検討されたことがあるのではないでしょうか。 ところが、いざ管理規約を見てみると… 「専有部分の修繕や模様替...